お年寄りから安心を奪うな
高齢化・少子化・格差・貧困化・不安定雇用・年金の記録漏れ、どれをとっても明るい話題ではありません。若者から「希望」を奪い、お年寄りから「安心」を奪う自公政治に国民の怒りは爆発し、参院選で、NOを突きつけました。
最近、後期高齢者という言葉を耳にします。75歳以上の人を言う言葉で、来年4月から、独自の医療制度が始まる予定です。
制度が始まれば、現在加入している国保や健保(被扶養者も含む)を脱退させられ、すべての後期高齢者が保険料の負担を求められ、ほとんどの人が、年金から「天引き」されることになります(65歳から74歳までの前期高齢者も国保料を年金から天引きされます)。保険料の額は、11月にかけて都道府県ごとに決められますが、政府の試算では月6200円(年7万4400円)で、すでに天引きされている介護保険料(全国平均月4090円)と合わせると、年金から天引きされる額は平均でも月1万円を超えることになります。高い保険料を取り立てる一方、保険から支払われる診療報酬を頭打ちにし、保険で見る治療を制限しようとしています。
これには、「後期高齢者という医療費のかさむ年齢層」の「総医療費を抑制することが新制度の狙い」と厚労省幹部も批判しています。
老後の安心のためにも、制度の凍結と全面見直しも求めましょう。(福田内閣誕生の日・M)
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