事務所ニュースしらかば

しらかば 第110

≪巻頭言≫
≪コラム(握手)≫
≪毛利栄子の ~県政さわやか報告~≫

 

≪巻頭言≫

「ねじれ国会」のおもしろさと危うさ

 昨年7月選挙の結果、参議院は民主党が第一党となり野党が過半数を占めた。対する衆議院は、自民党が300を超える議席を持ち、与党だけで3分の2を超える。これをマスコミは「ねじれ国会」とよぶ。
 国会には、おもしろい状況が生まれてきている。①改憲を掲げて登場した安倍総理が、いきづまって政権を投げ出した。②テロ特措法が失効し、インド洋上で米軍艦船などに給油を続けてきた海上自衛隊が「心ならずも」撤収した。③審議会など各種委員の国会同意人事について、参議院が異議を出し、政官癒着のシステムに待ったをかけた。これらは、私の衆議院在職中にはなかった、前向きのおおきな変化だ。
 ところが他方で「ねじれ国会」は、危うさもはらんでいる。民主党の小沢党首と自民党の福田総裁が、渡辺恒雄読売新聞社長などの仲介で接触し、「大連立」の合意寸前までいった。民主党内や国民の怒りの声に押されて「大連立」の動きは頓挫したが、火種は消えてはいない。「大連立」ができれば、改憲や消費税大増税などが一挙に強行されるおそれもある。
 混沌とした政治の状況のなかで、国民の生活はかつてなくきびしくなっている。今年は、解散総選挙も予想される。危うい状況をのり越えて、暮らしの問題でも平和の問題でも、将来に希望が持てる状況を創り出すチャンスとしたい。
弁護士 木嶋日出夫

 

≪コラム(握手)≫

 メンタルヘルスについて考えてみました。私たちを取りまく職場環境は確実に変化しています。95年以降リストラが横行し、その頃を境にパート、アルバイト、派遣社員、契約社員の割合が増えだしました。今や3人に一人が非正規雇用労働者だといわれています。この中には働いても生活が困難なワーキング・プアといわれる人たちも含まれています。生活のために、長時間労働やアルバイトを掛け持ちするなど身を粉にして働き、その結果、睡眠時間や家族との団らんを犠牲にしている人が多くいます。また、将来の雇用不安も強いストレス要因となってきます。正規社員であっても成果主義賃金の導入により職場の人間関係はギスギスしたものになってきていますし、長時間・過密労働や過大なノルマ・責任、不本意な配転や単身赴任、ハラスメントなどストレスをため込む要因が蔓延しています。
 こうした中、自殺者数が1998年以来毎年3万人を超え続けており、また、過去10年間にうつ病患者数は2倍(教職員は3倍)に増えたのだそうです。
 心の健康を守るためにはどうすべきでしょうか。市場万能主義的な弱肉強食社会をよしとする考えを変えていかなければなりませんが、とりあえずはあなたの周りの労働組合や仲間同士で話し合ってみることも大切です。きっと、悩んでいる人はあなたの周りにもいるはずです。
 最近、疲れを感じたり、気力がわかないこと、自己肯定感がもてなかったり、なかなか寝付かれないことなどありませんか。新しい年は、すがすがしい気分でスタートしたいものですね。 KI


≪毛利栄子の ~県政さわやか報告~≫

 新しい年があけました。昨年は本当にお世話になりありがとうございました。3月に18年間寝たきりだった母が82歳でなくなりましたが、2月に恒例の高遠の「だるま市」で家族から買ってきてもらった「だるま」に片方だけ目をいれ、もう片方は「栄子が当選したら入れよう」と心待ちにしていたそうですが私の当選を見届けないまま生涯を閉じました。母の気持ちを考えると今でも胸が熱くなります。
 激戦を勝ち抜かせていただき、再び県議会におくっていただいた皆さんのご期待に応えたいと元気いっぱいがんばらせていただいている毎日です。
 過日も諏訪市内の県営住宅にお住まいの方から「古い住宅で、入居者も高齢化し、2階に上る階段が狭く急なために苦労しているので、是非手すりをつけてほしい」と要望が寄せられました。
 さっそくどうなっているか住宅地図で場所を探し、現地にいって、うろうろしていると、警備員らしいお年寄りがお昼で仕事から帰ってきました。
「この住宅が使いにくいというのですがどんな状況でしょうか」と伺うと偶然管理人さんでした。「あんた誰?」というので、「県会議員の毛利です」というと「ああ、知ってる。聞いたことある。えらい活躍しているじゃねえか。俺が案内してやる」といって現場をみせてくれました。「諏訪まで来て偉い。仕事できそうな顔している。名刺くれや」というので差し上げましたが、こんな風に受け止めていただければ嬉しいですね。
 最近はさしあたって解決を迫られる相談をいただくことが多くなり、対応のため県の担当者とかけあうことが増えてきました。今年も県政の前進、住民要望実現のために精一杯力を尽くします。


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