小泉首相の先の国会のテロ報復戦争参加法の審理での憲法無視の答弁、「憲法前文と九条の間のすきまがある」「憲法そのものも国際常識に合わないところがある」との憲法憎しの発言には怒りを覚えます。 憲法の遵守の義務をもっとも厳しく負うのが首相です(憲法九九条)。
憲法前文は、自国の利益のみにとらわれ、侵略戦争を起こした反省にたって恒久平和の理念を掲げたものです。九条は、この前文の精神にたって、戦争を放棄 し、武力の行使、武力による威嚇を禁止したのであり、前文とは一体であります。国際常識に合わないということはありません。 このような発言をする首相の 存在は、改憲論者を勢いづけております。
衆議院憲法調査会では、自民・公明・民主・自由の各党議員が、「小泉総理も言っているように・・・」との枕詞(まくらことば)をつけての、集団的自衛権 を憲法に明記する主張が相次ぎました。11月16日の自民・民主・公明・自由各党の議員が参加した「憲法調査推進議員連盟」の総会では、通常国会に憲法改 正国民投票法案を提出することを確認しています。
法案を取りまとめたある議員は、「幅広く議員に声をかけるが、共産党さんは無理だ。がんこに守れといっているから」。と言っています。
しかし、世論調査では、「憲法九条を、守るべきだ」の声が多数になっています。がんこに守れは、国民の声です。
今、有事立法の動きがでています。今年も憲法を守る闘いがますます重要になってきます。皆さんと共に憲法を守る闘いを発展させ、テロも戦争もない国際社会の実現のため共に闘いましょう。 |