大日岳雪崩事故訴訟
山登り初体験
今年8月から、突然、山登りをすることになりました。一つは、小谷村の蒲原沢、もう一つは立山(大日岳)です。
小谷村の方は、現在、松本支部で土石流災害(平成8年12月6日発生の土石流により作業員14名が死亡した災害)の裁判をやっていますので、災害現場を検証に行く必要があり、覚悟は出来ていました。とは言っても、往復4時間、アップダウンの多い山道は大変でした。
ところが、立山の方は、降って沸いて来たような話で、松本の中島弁護士からのお誘いを断り切れず(日頃、お世話になっていますので)、山登りをすることになりました。平成12年3月、文部省の冬山研修会に参加した学生らが雪崩(雪庇の崩落)に巻き込まれ、2名が死亡した事故が発生しましたが、この現地調査ということです。
富山県の立山駅からケーブルカー・バスと乗り継いで室堂まで行き、そこから、奥大日岳を経由して大日岳(事故現場)まで歩くという工程です。
私は、山登りの経験などありませんし、日頃運動もしておりませんので、大変な難行苦行でした。行きは、気合を入れていたので、何とかなりましたが、現地調査後の下りは息も絶え絶えでした。4時間の下りは、足腰(特にひざ)にこたえました。
中島弁護士によると、来年も現地に行く必要があるとの話で、今から気が重くなります。少しは、運動をして体力をつけなければと思っています。ただ、写真にもあるように、大日小屋から眺む剣岳の姿は見事で、これを楽しみに登りたいと思います。(しらかば 2001年10月号)
大日岳雪崩事故提訴
大日岳雪崩事故について、平成14年3月5日、富山地方裁判所に提訴しました。弁護団には、松本の中島弁護団長をはじめとして、県内の多くの自由法曹団員が参加しています。
第1回弁論期日も5月22日に決まりました。
この裁判は、国(文部科学省)の責任を問う国賠訴訟であり、簡単には結論が出ないと予想されます。
(しらかば 2002年4月号)
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