小谷村(蒲原沢)土石流災害
平成8年12月7日、小谷村の工事現場で、11名の作業員が土石流に飲み込まれて死亡しました。平成11年12月、3名の被害者の遺族が、国・県・会社を相手取り裁判を起こしました。
約2年10ヶ月経過した平成14年10月22日、ようやく、裁判官と一緒に現地の検証を行なうことになりました。当日に備えて、10月13日、現地の確認に行って見ました。昨年の8月にも行ったのですが、ここ1年で全く現場の様子が大きく異なっていて、驚きました。
ここ1年で崩落はますます進行しているだけでなく、崩落地点直下では治水(砂防)ダムの工事が行なわれていました。工事のおかげで、昨年までは行くことが出来なかった所まで降りて行け、沢の状況が確認できました(立入禁止の立札があったのですが)。
10月22日に、このような現場の状況を裁判官に確認してもらい、いかに危険な場所で、何らの対策も講じることなく工事を行なっていたことを理解してもらえば、裁判も有利な方向に展開することは間違いないと考えています。(しらかば 2002年11月号)
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